阪神淡路大震災から30年

阪神淡路大震災から30年、、、あの日の早朝の揺れは、東京・新宿の工学院大学新宿校舎の21階で迎えました。

いわゆる長周期の振動は、高層ビルをゆっくりと大きく揺さぶり、遊園地の魔法のじゅうたんのような揺れを経験しました。

約25万棟の住宅を全半壊し、交通網もマヒした状況が分かっていくにつれ、当時、大学院で建築学を学ぶものとしてモヤモヤしたものがありました。

そのモヤモヤが解消されるまでには、5年ほどかかりました。

というのも、当時「新耐震基準」で建築された木造住宅の多くが、倒壊・大破損など、甚大な被害を受け、多くの犠牲者を出していたからです。

建築基準法は、人命を守る法律と学んでいたため、全く役に立たないものを学んでいたという気持ちもありました。

2000年6月に、阪神淡路大震災の事実をもとに建築基準法の法改正「新・新耐震基準」が施行され、今に至っています。

2000年5月以前に確認申請を通した住宅にお住まいの方、この機会に耐震について考えていただければと思います。