サマータイム

人・建築設計所では、実はサマータイムを導入しております。
通常の営業時間は、9:30〜18:00ですが、サマータイムでは8:30〜17:00、もしくは8:00〜16:30でもOKとしています。

お問い合わせやお仕事関係のお電話は、上記時間関係なく出れる時にはいつでも出ていますので、お気になさらずおかけください。

なぜサマータイムなのかというと、まだ暑くない時間に出て、早めに仕事を終わらせて、まだ夕方明るいこの時期を有効に使ってもらいたいからです。

例えば、カフェに行くのもよし、映画を見るのもよし、スポーツや趣味にも使えるわけです。

さて今日は、どこへ出かけようかな?

リノベ実践2

人・建築設計所は、2023年4月に新事務所をリノベーションでオープンしました。

今日は前回の物件探しから、いよいよリノベの準備に入る回です。
ちょうど今、大きな物件が動いており、更新が遅れてました!汗

さて、この空間が面白いということと、リノベ自由にOKということで決めたこの物件。
大家さんとなる建築写真家で有名な上田明さんとは、北海道釧路市のPLEAインフォメーションセンターの完成写真の撮影で出会い、浜松出身ということで、釧路から戻ってからは頻繁にお会いするようになり27年ものお付き合い。
なんとご子息の新築住宅の設計もさせていただきました。

さて、まずは物件のチェックです。これを「インスペクション」と言って、まずは目視でチェックします。これができる人を「インスペクター」と呼んでいます。

私も、もちろん専門家である一級建築士ですので、インスペクションを行えます。
余談ですが、大手インスペクションの企業様から、東海地区をまとめるインスペクターとしてお願いできないかとの話があったのですが、契約書に書かれている事項があまりにも身勝手だったので、お断りしたこともありました。

さてさて、この物件での一番の問題は、衛生設備関連でした。直す方法はあるのですが、本来こうした修繕は大家さんの負担となります。
とはいえ、全体にリノベをかけていくので、店子側での内装工事で直せるのではないかと考えました。

まずは大きさをチェックして、図面作成です。
今回は自分で内装を行うとしたので、材料費、家具費の算出と、専門業者へ依頼する部分の材工の費用を大まかに計算する必要があるので、図面はとても大切です。

(つづく)

バイク

金曜日は趣味の日です。モノクロ暗室部ジャズと来ていまして、今回はバイクとなります。

私、小学校の頃からバイクに興味がありまして、中学校ではお小遣いで月刊オートバイという雑誌を定期購読していました。

とはいえ、中学生ですから乗れません。
近所に住む「はとこ」がその頃、原付で遊ぶようになり、その後こっそり大型バイクを購入したのを垂涎の眼差しで見ていました。

高校になると、原付で通学するようになり、休日には好きな近所の峠を登ったり、好きな滝を見に出かけるようになりました。
自然と峠道を走ることで、ギア付きのバイクを乗りこなせるようになっていきました。

社会人になり、ハーレーに乗りたくなって大型の免許を取得。
やはりバイクを安全に保管したくなり、バイクガレージのある家を作りました。

設計事務所として、独立をしてからも同じバイク乗りのためにバイクガレージ単体の仕事も受けたり、バイクガレージのある新築を多く手がけるようになりました。

そうこうしていると、車のガレージのご依頼も来るようになり、雑誌「ガレージのある家」の常連となっていったわけです。

バイクジャーナリストの小林ゆきさんも、そんなバイクガレージを取材に来てくださいました。
小林ゆきさんとは、マン島TTでお会いしたのがきっかけで、誕生日も同じ日でバイク仲間となり、鈴鹿8耐やモーターサイクルショーなんかでも現地で立ち話することも度々あります。

また、ここ浜松ということもあり多くのバイク関係者の方とも、つながっています。

さてさて、愛車紹介となりますが、KTMのRC390に乗っています。

愛車歴も思い出しながら書いてみますと、、、

・SUZUKI GN50E
・Harley-Davidson SPORTSTAR 883R
・Piaggio Beverly 250
・DUCATI Multistrada 1000DS
・SHERCO 2.9
・YAMAHA SEROW 250
・KTM DUKE390
・HONDA ADV150
・KTM RC390

こうして書いてみますと、趣味がバラバラで笑ってしまいますね〜。
2台持ち、3台持ちの時ももちろんありまして、遊ぶバイク、通勤用バイク、ロングツーリングなど、用途別に持っていました。

そんな趣味が高じて、今年は浜松にKTMのショールーム(川島モータース元浜さん)の設計をさせていただくことができて、私としては楽しいものが繋がったと思っております。

木架構

人・建築設計所では、大規模木造(都市木造)の設計を行っています。

先日、野沢正光さんの記事でも触れましたが、大断面集成材を使った大規模木造のシステム化を開発していたことから、私どもは大規模な木造というのに対しての知識が揃っています。

そのような事務所であるため、一般的な設計事務所では取り組めないような、こうした設計もできるのです。

実は、いま現在も大規模木造の計画が進んでおります。

昨日ですが、木架構の打ち合わせを行い、プレカット加工会社が接合金物のカタログを持ってきてくださいました。
この中に実例が載っているものがあり、その1件が私どもの設計した物件が載っているとは、まさか思いもしてなかったと思います。

浜松市の設計事務所の中でも、全国的にも、先進的な設計事務所であることは、間違いない事実です。


そんな設計事務所が、住宅でも非住宅でもお役に立ちたいと思っています。
ハウスメーカーや、建設会社に不信感を持ってしまったお客様もご相談に乗ります。

リノベ実践1

人・建築設計所は、2023年4月に新事務所をリノベーションでオープンしました。

2022年11月にスタートした新事務所の計画は、まずは物件探しです。
土地の購入、建物や部屋の賃貸、シェアオフィスなど、検証しながら進めました。
例えば、土地の購入では、建物の建設に時間がかかりすぎるので、プレハブのオフィスを置いて、徐々に新築するなど検討していました。

そんなことで2ヶ月ほど検索や問い合わせなど具体的に進めていたところ、2023年1月に旧知の建築写真家の上田明さんに、Macの具合を見て欲しいと言われて出かけ、ふと頭に「スタジオの2階が以前事務所で貸してた」ということを思い出しました。
ダメもとで「上の事務所って空いてる?」と聞くと、空いてるというので、早速見せてもらいました。

荷物こそあれ、空間が面白いし、何よりリノベの許可も得られたので、これはお願いするしかないと確信しました。
(つづく)

追悼

先日、建築家の野沢正光さんが亡くなってしまった。
私が社会人になり、鹿児島のモデルハウス、釧路のコンベンションセンターの設計をして、初めて担当したプロジェクトが大断面集成材を使った大規模木造のシステム化。
その開発を担っていたのが、建築家の野沢正光さんでした。

その後、縁遠くなってしまっていましたが、バウビオロギーの講座で、久々に再会して、あらためて「建築は機械だ」とお話ししている内容が深まって行ったと感じていました。
最後にお会いしたのは、奥村昭雄さんを思い出す会でした。

野沢さんとのプロジェクトで、何度も現場に通ったから、私が小学校の木造化の設計が、いち早くできたのだと思っております。

野沢さん、本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。

さて、実は昨日、伯父の訃報を聞くことになりました。

私の母の姉の旦那さんになり、新潟県柏崎市に住んでいて、夏になると海水浴に連れて行ってくれたり、将棋クラブに入ると、将棋の手ほどきをしてくれました。
ニヒルなルックスで、渋い声だったので、大好きな伯父さんでした。

私が高校時代になると、雪の多い地域でしたので、冬場下宿させていただいたりと、本当にお世話になりました。

社会人になって、帰省すると必ず寄るようにしていたのですが、その時に伯父さんの自家製のタクアンでお茶を飲み、下戸の伯父さんがお土産にと用意してくれたビール一箱というのが定番でした。
私が浜松で仕事をしているので、昔浜松にいた時のことを懐かしそうに話してくれました。

そのころから、伯母さんの体調があまり良くなかったので、いろいろとウチの両親が世話をしていました。
伯母さんが施設に入るようになってからは、なかなか行く機会も減って、1年半前の伯母さんのお葬式で、久しぶりにご挨拶ができました。

あまりにも突然だったので、まずは心を鎮めて、新潟でお顔を見てこようと思います。

ジャズ

金曜日は趣味のお話。

代表の髙橋は、学生時代よりジャズライブによく出かけています。
その頃、聞いてた方のお弟子さんが、この頃は浜松に来たりと、なかなかの聞き歴です。

つかの間の休息を、贅沢にJAZZライブに行くというのが、癒しであり、日常です。
今では簡単にそう言えますが、その日常がコロナの影響で、自粛という変更を余儀なくされました。

さて、アフターコロナに日常を取り戻したいというのが、その当時の発想でして、このままではアーティストも、ライブハウスもダメになると、その危機を回避するために何ができるかと考え、行動に移しました。

それがECサイトを立ち上げること。
写真を撮っていたアーティストさんと、ジャズライブを行うライブハウスとに、一番大変な自粛の時に少しでも収入につながればと、ECサイトの仕組みを必死に勉強して一気に立ち上げました。
設計もそっちのけで、写真グッズを販売したワケです。

きっかけは、子供たちが休校で運動不足解消と始めた散歩中、ライブハウスの檀さんご夫婦とバッタリ出会ったこと。

「お父さん、たまにJAZZのアーティストさんたち写真撮ってるって言ってたでしょ。そこのオーナーさんだよ」と子供たちに話した時です。

散歩から戻り、すぐに撮らせていただいたアーティストさんたちの写真を見て、可能性があるか連絡を取りました。

お声をかけさせていただいたアーティストさんの何人かにご賛同いただき、ECショップをオープンしたのでした。

つい最近、聞きに行ったルグラン@ハァーミットドルフィン

そのおかげで、いまになって楽しくジャズを聴けるわけです。
最高にノリノリなのも、こうした経験があったからですね。

モデュロール

毎週木曜日は、書棚から本を紹介します。

その記念すべき1回目の本は、ル・コルビュジェ著で吉阪隆正が訳した書籍です。
真っ黒な装丁のこの本は、SD選書という鹿島出版会の建築専門書。
270以上もあるSD選書の中でも、最も有名な本かもしれません。

建築を学ぶ学生は、教科書で必ずこの書籍のことを学びますが、実際にその本を読んだことのある学生は、一握りもいないかもしれません。

という私も、学生時代に購入し、かなり端折って斜め読みしていました。
特に大切な部分はこの辺り。
黄金比とフィボナッチ数列、人体や生物に隠された数列です。

さて、代表の髙橋はフィボナッチ数列が、その数とその前の数を足していくという特性を利用して、インフィル(内装)・システムの開発を行いました。
その開発したシステムを東京・三田の日本建築学会本部の入る建築会館で記者発表をしました。
そのことが載っている書籍もどこかにありますが、またそのうちに紹介します。

さてさて、そんな記者発表もあって、その原点となったモデュロールについて記事を書くというので、この書籍を貸してありました。

返却して来たメモの中に「長らく」と書いてあるように、下手すると20年以上も貸してあったような…。
夏みかんピール美味しかったんで、許してあげますよ。笑

京唐紙

人・建築設計所では、リノベーション、新築の住宅で時折、京唐紙を使っています。
京都で2軒だけしか作ってない、木版刷りの襖紙で、桂離宮などの建物にも使われています。

代表の髙橋がした仕事で、特に印象に残っているのが、米国のNAHBホームビルダーショーに出展した展示ブースのデザインです。

その展示ブースの家具という家具、展示パネルのバックに京唐紙を貼りまくりました。
アメリカ人が相手ですので、日本の伝統的な模様が鮮烈な印象だったようです。
その展示ブースはもちろん話題となり、現地テレビ局の取材も受けました。

日本人の私たちにも、日本の伝統的なデザインは、いま見ても斬新で、素晴らしいですね。
家紋や紋様など、こうした伝統は大切にしたいです。

建築が人をアフォードする

アフォードという言葉は、耳慣れないかもしれません。

辞書によると「余裕がある、買う余裕がある、持つ余裕がある、差しつかえない、与える、供給する、産する、(…を)与える」とのこと。

このなかでは、一番最後の「〜を与える」が一番近い意味ですが、、、

「建築が人をアフォードする」というのは、建築によって人は、ココロも身体も大きな影響を受けるということ。
大切な人をどのような環境に置きたいか、何を求めて設計するのか。
このことを忘れて、「虚勢のようなデザインや見てくれ」にうつつを抜かしてはならないと考えます。

親戚の大工に頼んで建てた家が年中暗く、基礎もボロボロになって来て、精神的に苦しくなったお客様。デザイン系設計事務所に頼んで、あちこちの雨漏りに苦しんでるお客様。溢れる荷物の量に苦しんでいるお客様。様々な悩みを抱えて来たお客様を私どもでは建築で助けて来ました。

建築でアフォードするという設計思想は、住宅にとどまらず、作業環境を考える工場や事務所、店舗でも求められます。

またもちろん、学習環境を考える学校、児童福祉施設、医療、高齢者福祉施設などの設計にも、共通した設計コンセプトです。

たとえば、木造の体育館に太陽熱を利用した床暖房を取り入れました。
南アルプスの真冬でも、ヒートショックが少なく、筋肉の緊張がゆるみ、そのため安全な建築となりました。

真夏に劣悪な環境となるクリーニング工場に、自然エネルギーを使ったパッシブ換気と、機械を使ったアクティブ換気・冷房・送風の効率よい組み合わせで、作業効率の高い環境をつくりました。

この工場には全国から見学者がお見えになり、体感された方からの依頼で、温熱改修のサポートもしております。

こうした考え方の原点となっているのは、東京藝術大学名誉教授・奥村昭雄氏のところに書生として置かせてもらったことから。

奥村昭雄さんを思い出す会(自由学園明日館にて)

奥村昭雄さんと毎晩のようにお酒を飲みながら、建築はもちろんのこと、あらゆる自然科学の根元を考えられるように伝承され、思考を訓練された結果であると思います。