地震係数 z

初めてブログの記事を書くというのに、ちょっとヘビーな話から。写真は復興中の熊本城(2020年11月撮影)です。

建築基準法に、地震係数zというのがあります。2016年に被災した熊本、大分は0.9〜0.8。これは基準法の求める最低限の耐力を10〜20%下回ってもいいよというもの。

私の住む静岡県では、このzを1.2と定められていて、さらに条例でバラツキ係数1.1を掛けます。

1.2×1.1=1.32。つまり建築基準法の32%以上、丈夫に作りなさいと。これはきたる東海地震に備えてのもの。

また、品確法で定められた耐震等級というものがあります。最高ランクの等級3では、建築基準法と一概には比べられませんが、耐力を建築基準法の1.5倍以上を求められます。

先ほどの0.8と比べると、その差は1.875倍。

単純に必要な壁の長さが、10メートルだとすれば、18.75メートルになります。

何が言いたいかというと、地震係数zの低減、もうやめませんか?